ウルビーノで舟に乗る
ウルビーノの要塞跡から、宮殿を一望し、また町歩きを続けます。
階段とも坂ともつかぬこの道を、恐々と降りて行きます。
時に手すりが設置されている場所もあり、これはお年寄りには大変な
道ではないでしょうか。坂の町に暮らすのは楽ではないですね。
そして着いたのは、私が前回の訪問でお気に入りとなった場所。
Oratorio de San Giovannni サン・ジョバンニ祈祷所です。
椅子に腰かけると、舟に乗っているような心地になります。
気持ちが落ち着くような、また逆に高揚もするような不思議な空間。
忘れられない場所でした。
安心感を与える天井の木枠と、フレスコの鮮やかな色彩が、そんな気持ちにさせるの
かな。この祈祷所には、Clocefisso 磔刑図とLa vita di San Giovanni 洗礼者ヨハネの
生涯を描いたフレスコ画が、驚異的な美しい状態で残されています。
1400年代初めに描かれたと思われるこの作品は、ロレンツォとヤコポ・サリンベーニ
兄弟の手によると言われています。美術史上でも重要な作品ではないでしょうか。
もうひとつ、この小さな通りにサン・ジュゼッペ祈祷所があります。
こちらには、外観のひっそりとした佇まいからは想像できない、豪奢なバロック様式
の礼拝堂や洞窟風のプレゼーピオがあり、少々アクが強くて、私は早々に退散。
次は、フェデリコ・モンテ・フェルトロ公の審美眼を確かめに行くとします。
ブログランキング参加中。クリックお願い致します♪
« やっと出会えたウルビーノの絶景! | トップページ | バルコーネからウルビーノの大地を望む »
「2011年5月◆イタリアを旅する母娘」カテゴリの記事
- ラヴェンナの宝石箱、ガッラ・プラチディア霊廟(2014.11.23)
- ラヴェンナ珠玉のモザイク、サン・ヴィターレ教会(2014.11.14)
- ラヴェンナの国立博物館を通って(2014.11.05)
- ラヴェンナでジェラート、そしてポポロ広場へ(2014.11.02)
- ラヴェンナの大聖堂とモザイクに包まれた洗礼堂(2014.10.31)
コメント