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ボローニャ生活

2011年12月30日 (金)

忘れえぬ1年

 

長かった2011年も終わり、また新しい年が始まろうとしています。

日本、イタリア、そして世界中が波乱に満ちた1年でした。皆にとって忘れえぬ1年にな

ることと思います。

 

20111230_1  

 

私個人には、色々な状況に葛藤し、思わず下を向いて歩いてしまいそうになる気持ちを、

前へ前へと引っ張って、思いを叶えた1年でした。そしてたくさんのことを学び、知り、考

え、見直した1年。私にとっても今年は忘れえぬ1年です。

 

20111230_2  

 

この1年を日本で、そしてイタリアで過ごしたことで見つめ直した自分、新たな希望、必

要とされる喜び、素直に気持ちを表現する心、与えられるのではなく与えることで生ま

れる幸せ、思いを言葉にして伝える大切さ。毎日を過ごす中で少しずつ気づいたこれら

のことから、これから営むべき人生への示唆を得ました。

生来の頑固さ、強がり、性急さが邪魔をするけれど、徐々に視野を広げ、世界を広げ

て、ブログのタイトルのように常に前に進み、最後は終わりよければ全てよし、と笑える

と信じたい。

 

20111230_3  

 

最後に、常に私に考える機会を与え、支え見守って下さるボローニャのご夫妻、心をアペ

ルトにする楽しさを教えてくれたロベルタ&ガエターノ、応援してくれた友人たち、イタリア

行きのチャンスを与えてくれた職場の皆、日本とイタリアで出会った楽しい人々、そして常

に広い心で理解してくれる家族に心からの感謝を。 

 

今年1年ご覧頂き、ありがとうございました。Grazie mille!

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2011年10月 3日 (月)

アペルトなイタリア人

 

最近、無性にイタリア語で話したいと思う。

ヘタなりにもイタリア語を話し、暮らすことができたあの時間がとてもなつかしい。

 

イタリア人は、お世辞にも流暢とは言えないカタコトのイタリア語でも、上手!とか完璧!と

褒めるまさに褒め上手。何度となく、そうして褒めてもらうことで、楽しいイタリア生活を送

ることができたのだろうと思う。緊張すると全く言葉が出てこない私、リラックスした雰囲気

で、気長に聞いてやろうという人と向かい合うと、驚くほどスムーズに言葉がでてきて、そ

んな時は本当に楽しかった。

 

20111003_1  

 

いつも発声のいい素敵な声で、調子はどうだい?今度はどこへ行く計画?と声を掛けてく

れる学校の先生に、午後の予定や旅の計画を一生懸命語った。不安の中でたどり着いた

スポレートの宿のご主人は、少し落ち込む私を皆の会話の中に引き込んで、上昇させてく

れたっけ。ペルージャの丘から一人、夕焼けのパノラマを眺める私を心配して、あれこれ

注意をし、ウンブリアの素晴らしさを存分に味わってほしいと愛情を込めて語り、包むよう

に柔らかな握手をして去っていった初老の男性。彼等と気負いなく話せたのは、きっとゆっ

くり流れる時間の中だったから。

 

20111003_2  

  

ローマのエノテカでのこと、『1ヶ月でそんなに話せるようになるの!?』と、実は10年と言

う長い準備期間があった私のイタリア語を褒めてくれたカメリエーレがいた。『やっぱりど

んどんしゃべることが必要だね。しゃべるの苦手なの?大丈夫!だってほら、イタリア人は

アペルト(オープン)だからさ』と。いかにもローマっ子の彼とは、名前の交換をして気楽に

おしゃべり。褒め上手でどことなく色気のある彼について、同席していた母と『彼、外見は

普通だけど絶対モテるだろうね』、なんて。

 

20111003_3 

 

そして、私がアパートを去る前日、次の下宿人が決まったよ、と言う大家のロベルタ。北欧

のある国の女性が一週間だけ滞在するとか。『たくさんの人と出会うのが好きなの』、とい

うロベルタに、『あなたは本当にアペルトな性格ね、そして私はちょっぴりキウーゾかな』と

私。そして、『その通り!』とニヤっと笑った彼女。

そんな私も、日本に戻ってからは不思議と少しアペルトになったような...

そして今、たくさんの人と出会い話す大きな大きなチャンスを得て、張り切る毎日なんです。

 

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2011年9月20日 (火)

C'eravamo tanto amati

C'eravamo tanto amati...

 

ボローニャ滞在中、学校の授業で映画を見る機会があり、やはりまだまだその会話のス

ピードにはついていけなかったのですが、滞在前と比べると聞き取り能力がグッとアップし

たことは、実感しました。

というわけで、帰国後も出来るだけイタリア語に触れられるように、ボローニャのご夫妻に

映画(この作品については、また別の機会に)や美術ガイドなどのDVDを数枚プレゼント

して頂き、自分でも一枚だけ購入しました。

その一枚を選ぶにあたって、ロベルタのアパートを出る少し前、二人で車で出かけた日に

彼女に私の映画の好みを伝え、『私に、あなたのお薦めのイタリア映画教えて』と、お願い

しました。

『Resposabilita!』(責任重大ね)と、運転しながらしばし考え、いくつかの日本でも公開さ

れた映画を挙げてくれました。でも、それはもう観ちゃったというと、もう一度考え、じゃあこ

れは?と。

『C'eravamo tanto amati』

それは観てない!

『とってもステキな映画よ』と、ロベルタ。

帰国までに探してみるね、ありがとう、とお礼を述べながら、監督Ettore Scolaや俳優Vittorio

Gassman、Nino Manfrediの名をメモ。翌日、ボローニャのチェントロにある、DVDショップで

早速見つけました。

 

Ceravamotantoamati1  

 

帰国後、なかなかイタリア語を勉強する時間も、DVDを観る時間も取れずにいますが、

少しずつ、本当に少しずつですが、イタリア語に触れるようにしています。そうして数十分

区切りで観た“C'eravamo tanto amati”。ロベルタの言うとおり、本当に素敵でした!!

 

3人の友人、ジャンニとアントニオ、ニコーラは、第2次世界大戦中にパルティジャーニとし

て共に戦った戦友。たとえ違う道に進もうとも気持ちは一つでした。ジャンニは弁護士を志

し、アントニオは看護士に、そしてニコーラは映画評論家をめざします。そして、数年後再び

出会った彼等と、一人の愛らしい女性ルチアーノの物語が始まります。

3人の男と、1人の女...若さと情熱を持って絡み合う4人の人生に、そしてさらに数十年

後に再び出会った彼等の思いに、切なさを感じ、そして共感を覚えました。不器用ながら

も自分の感情や欲に正直に生きる彼等の、喜びや悲しみがじんわりと沁みる、そんな映

画。主にローマを舞台にしたこの映画、憎らしいくらいに印象的なシーンがたくさんありまし

た。そして、Armando Trovajoriの音楽が、それはもう粋で!

 

Ceravamotantoamati2  

 

尊敬してやまないヴィットリオ・デ・シーカ監督に捧げられたこの映画、すっかり私の大好き

なイタリア映画の一つになりました。きっとこれからも何度となく、観ることになるでしょう。

調べてみると、日本でも「あんなに愛しあったのに」という邦題で、DVD化されているようで

す。コメディな部分もあるこの映画、ストーリーの出だしにちょっとキョトンとしましたが、イタ

リアを、イタリア人を愛する方に是非お薦めしたい作品です。

  

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2011年9月 6日 (火)

笑う門には福来たる

 

このところ仕事が忙しいのと、なにやら心が落ち着かないのとで、なかなかブログを更新で

きずにおりますが、変わらず訪ねて下さる皆様、応援クリック下さる皆さま、本当にありが

とうございます。忙しいといっても、至極前向きな忙しさで、次々考え事をしながらも、速足

で歩きながらも、顔に笑みが浮かんでくるから不思議。こんなこと今までなかったかも。

 

20110905_1  

 

イタリア滞在中、ロベルタ&ガエターノと一緒に小さなサーカスを見に行った時のこと、

観客を巻き込んだ下ネタ満載のパントマイムに、大口開けて笑う私を見た二人が、

『risonetta、そのほうがずっと感じがいい(simpatica)よ!』

と、言ってくれたのを思い出しました。それまでいつも気難しい顔をしていたんだろなぁ。

笑うときも怒るときもめいっぱいの二人、頭を大きくのけぞらせ、体全体で笑うロベルタを、

ガエターノはいつも、『一緒にいると恥ずかしいんだ!』とからかっていたっけ。

 

20110905_2  

 

またある日、ボローニャの大通りを一人、スキップ・ジャンプしながら、体中で喜びを表現し

ながら走っていった若い女性も。普段から感情表現豊かなイタリア人も、皆が振り返るほ

どに、この嬉しさは抑え切れない!とばかりに弾け飛んでいたあの女の子。どんないいこ

とがあったのかなぁ、試験に合格したのかな?会いたかった人に出会えたのか、いやい

や、やっぱり、きっとプロポーズされたんだろうと、こちらも楽しく素敵な想像を。

  

そんなイタリアで、大いにリフレッシュをし、心に余裕ができたのか、日本に戻ってからは

仕事仲間、そしてお客様ともおしゃべりしながら笑うことが増え、色々な人になんだか変わ

った!と言われ、びっくり。そうこうしていると、いい話が舞い込み、これはまさに“笑う門に

は福来たる”。上手くいかないことも、悲しいこともたくさんあるけれど、笑って過ごせるから

あきれるくらいに単純!ですね。

  

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2011年8月25日 (木)

素敵で嬉しい、思い出のイタリア語

 

忙しさに取り紛れて、先日8月15日の祝日フェッラゴスト当日夜に、ようやくイタリアへBuon 

Ferragostoのメールを送りました。その日、現地はヴァカンス中のヴァカンスで、今そろそろ

家に戻った方々から、返事が届いています。ボローニャは、なんと40度近い猛暑と高い湿

度で、皆熱波が通り過ぎるのをひたすら待っている様子。

 

筆まめでない私は、ロベルタからのメールにやっと返事を書き、足りない言葉を補うため

日本の花火の写真など添えてBuon ferragostoのメールを送りました。すると早速チェック

が入り、花火=il fuoco d'artificioはfuochi artificialiが正解だとか。また、日本の花火の美

しさは世界一だと書いた私に、“BELLISSIMI!.... MAGNIFICI!...”と。

 

20110825_1  

  

そして、“ヴァカンツァに行っていた為、遅れてお祝いメールを受け取った”と書かれた後に、

“Comunque in italiano si dice: "l'uovo di Pasqua e` buono anche dopo Pasqua"!......”

(でもね、イタリアではこう言うの、『パスクワの卵は、パスクワの後でも美味しい』ってね。)

彼女は年の功か、こういうideomatico(慣用句)というかmodo di dire(言い回し)をよく使

い、その一つ一つが素敵で大好きでした。以前にもご紹介しましたが、私を評して言ってく

れたこの言葉、

“Nella botte piccolla ce` il buon vino.”『小さな樽には美味しいワインが入っている』。

これは、私がイタリアでもらった今も忘れられない嬉しい言葉です。

また、3、4日ほど留守にし戻ってきた彼女がまず発した言葉、“hai sentito da sola?”

『一人で寂しかった?』。意外な言葉にピンとこず、頭の中で反芻しながらキョトンとした私

でした。

 

20110825_2  

 

そんなヴォキャブラリー豊かなロベルタですが、普段は意外と愛想なし。

イタリアでは、イタリア人も道に迷う道路の複雑さ。車でチェルトーザ・ディ・パヴィーアへ行

きたかった私たちですが、小さな町へ迷いこみ、幾人かに道を尋ねることに。ロベルタは、

『Scusi、Signora!Per Certosa di Pavia?』

(失礼、奥さん。チェルトーザ・ディ・パヴィーアへは?)と、私にはちょっと横柄に聞こえる

尋ね方。ガエターノと私は、その都度恐縮して“Grazie gentile!”と御礼を。

そういう言い方でいいのかな、と思い始めた私ですが、ガエターノは...

『 Scusi Signore!!Noi siamo poverini,dove si trova....』

(旦那さん、すいません。私たちは道に迷った可愛そうな子羊なんです(ウソ、そこまでは言

ってませんが。)チェルトーザ・ディ・パヴィーアは、どこにあるのでしょうか?)

二人の性格が良く表れています...。

 

結局、郵便屋さんを含め数人の人に尋ねたものの、間違いばかり教えられ、自力で町か

ら脱出した私たち。最後に、“○○町のstupidaーー!!(バカヤロー!!)”と叫んだロベ

ルタは、まるで小学生のようでした。

 

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2011年8月10日 (水)

イタリアの学校で出会った人々

 

先日も書いたように、長いイタリア語学習歴の中で初めて習うは、現地イタリアの語学学校。

いい大人になっても緊張しぃの私ですが、学校への初登校は全く気負うところなく、イタリ

アでの私はとてもリラックスしていたようです。簡単なテストをし、その日からクラスに参加

しました。

隣に座ったのは、17歳のアラブ系の大人びた男の子。彼とは授業中よくパートナーにな

り、単語が通じないときはお互いイラストを描いて意思疎通。13歳で家族と離れアメリカに

渡った彼は、とても17歳とは思えないしっかりした少年で、ハキハキとした明確な発言と、

時折みせる幼さと愛嬌のある表情が、私を含め皆の心をとらえました。時々遅刻したり、

休んだりする彼を、『なんてったって若いから、ね』と、好ましく見守ったものです。

 

20110811_1  

 

担当の先生はおしゃべり好きな南イタリア出身の女性。彼女の話や教え方はとてもわかり

やすく、一度彼女が休みのときに別の先生の授業を受けたことで、やはり優れた教師であ

ると実感しました。ただし!ちとえぇ加減なところがあるのが玉に瑕。上記の休みも他のレ

ッスンが入っていたのを忘れていたとか、少しの遅刻も何度か。極めつけが、自分が企画

したお別れ会も、前日ジョヴァノッティのコンサートに行って、『寝不足だからごめんネ~』と

キャンセル。参加を迷っていた私は、あぁ、そうなんやで済みましたが、年配の生徒さんは

唖然、呆然。まさにステレオタイプのイタリア人でした。

 

20110811_2  

 

クラスの生徒さんはヨーロッパの人が多く、アジア人は私と途中からクラス変えした中国

人の女性。後半は、年の近い彼女と時々ペアを組みましたが、同じアジア人といえどまっ

たく性質の違う私たち。意見が合わないとき、『その答えは絶対違う!』と執拗に主張する

彼女に対して、『あなたはその答えでいいんじゃない?私の答えはこうだから』と、少し腹を

たてながら淡白に答える私。結局どちらも頑固だった、ということですね。それ以外は、気

さくな彼女に大いに笑わせてもらい、そのオープンな性格をうらやましく感じました。

 

20110811_3  

 

そして、60台後半のドイツ人のご夫婦。奥様のために、リグーリアの美しい土地に別荘を

持つことを夢とするご主人。ご主人の70歳の誕生日に、素敵なイタリア旅行を計画してい

る奥様。顔を見合わせながら楽しくイタリア語を話す二人に、すっかりあてられました。

 

ここまで書いたのは、学校で出会ったほんのほんの一握りの人たち。さほど皆と打ち解け

た私ではありませんが、たくさんの国の人と出会い、好きなことに打ち込むひと時を共に

し、意見を交わした時間はとても貴重で忘れがたく、来年か、はたまた2、30年後か、また

あの場所で学べる日が来ることを楽しみにしています。

 

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2011年8月 6日 (土)

上達しない私のイタリア語

 

早いもので日本に戻って1ヶ月が経ちました。予想通りイタリア語に触れる機会はグッと減

り、通勤時に読む本と、イタリアからのメール、そしてインターネットのイタリア語のサイトや

ラジオが現在のイタリア語との接点。純粋にイタリア語の中で生活したあの時間は本当に

貴重だったなぁ、とつくづく感じています...

 

20110806_1  

 

ある雨の日の午後、ロベルタとガエターノが外出先から帰宅。体が冷えたのでミントティー

を入れるから一緒に飲もうと誘ってくれました。ちょっとレトロだけど、立派なティーセットを

並べながら賑やかにお茶の準備をし、ソファに座ってミントティーをすすりながらおしゃべ

り。その時は確か、星座の話から干支の話になり、Zodiacoの十二宮と同じ十二を、月で

はなく年でめぐる干支について、二人は熱心に聞いてくれました。特に、どんな生き物が干

支になっているのか興味深々でしたが、私はなんと度忘れして十二全てを言えず。その

上、うさぎはどんな性格なのか?とか、牛はどんな意味があるのか?とか、質問攻め。私

の独断の意見で答え、肯定否定様々ありながら盛り上がりました。

 

20110806_2 

 

そんな会話を続けていると、ふとガエターノがこう言いました。

『risonettaは、なかなかイタリア語が上達しないなぁ』

『そうなの...、もっとしゃべらないといけないのはわかってるんだけど』

と、そこへロベルタが、

『ちょっと、ガエターノ!あなた、彼女の言葉が私たちの言葉とどれだけ異なるか知ってる

の!?risonetta、ガエターノに言ってやんなさい!』

普段は自分も同じように、私に『上達しないわねぇ』と言うのに、人のことに関しても負けず

嫌いが出るのか、そんなことを言い出すロベルタ。いきなり課題を振られ、えっと、え~っ

と、と頭をフル回転。

『まず語順が違っていてね。例えば“Io voglio andare a Roma”が、日本語では“Io Roma a

andare voglio”になるの。』

なんて、ちんたら説明している私の横から、

『見たことある!?この子たちは文章を縦に書くのよ、しかも右から!』

私が一度見せた、日本の小説を覚えていたようです。

そこからはロベルタの独壇場。実は彼女、伊・独・仏・英語を自在に操り、それを生業とす

るプロフェッショニスタ。それらの言語がいかに似ていて、私たち日本人の言語がいかに

異なるかを見事に論じてくれました。似ている中でも、ドイツ語はまたちょっと違うようで、

数字を逆に言うとか。例えば二十五は五・二十と逆になるそうで、ガエターノと私は、アイウ

ート~(助けてくれ~)!!とひっくりかえりました。

 

とにかく、悲しいほどに上達しなかった私のイタリア語。ロベルタにはいつも、『日本語で考

えちゃダメ!』と言われましたが、私もまったく頭の柔らかい方ではないので、これがまた

難しく。あきらめではありませんが、イタリア語とは趣味の域で、ぼちぼちと付き合っていこ

うと思っています。そんな私に先日、ロベルタから嬉しいメールが。

Se vuoi fare pratica di italiano, non fare complimenti e scrivimi pure.

Se questo ti aiuta, sono disponibilissima.

(もしあなたがイタリア語の勉強を続けたければ、遠慮せずどうぞ私にメールしてらっしゃ

 い。それがあなたの助けになるなら、大いに協力するわよ)

引き続きメールからも、ロベルタのPazienza(我慢)!の言葉が聞こえてきそうです。

 

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2011年7月29日 (金)

BARに生息するイタリア人たち

 

毎朝毎晩通勤電車に揺られ、その時間が今の私の唯一の読書タイム。

今回イタリアで買った本の中で、電車で立ち読みするのにピッタリの本が、ご存知STEFANO

BANNI(ステファノ・ベンニ)の『BAR SPORT』。1947年にボローニャに生まれた人気作家

である彼の代表作で、今回このBARシリーズ3冊を含めた4冊を日本へ持ち帰りました。

 

Stefanobenni_barsporto

 

イタリアの町を歩くと、たくさんのバールに出会えます。イタリア人の生活に欠かせない空

間であるBAR。そのBARを舞台に、そこに集う人々、というよりもそこに“生息する”人々と

いう言葉がふさわしいような、個性豊かなBARに関わる人物を、彼独特の執拗な描写で、

時に皮肉な調子で書き出しています。一つのテーマで短いものであれば2、3ページの構

成なので、電車の中で読むのに丁度いい読み物。大笑いすることはないけれど、思わず

ニヤリと笑ってしまうステファノ・ベンニの文章は、結構病みつきになります。

 

今半分くらい読んで、気に入ったのが“IL PROFESSORE”

美しいひげをたくわえた教養ある紳士のプロフェッソーレは、BARでも皆から尊敬される親

切で礼儀正しい人間。ですが、ひとつだけ彼に自制心を失わせるものがあります。

それは、“間違ったイタリア語”。

『Posso offrirci un caffe`?』

誰かが彼にこういうと、彼は冷たい声でこう答えます。

『文法を勉強しなさい、そして10月に“私に”カッフェをおごりに戻って来なさい』

(学校を出直して来い、みたいな感じでしょうか)

またある時は、BARの使い走りと共にエレベータの中に閉じ込められ、3時間間違いだら

けのイタリア語を聞かされた末、ヒステリーの発作で2週間寝込まなければいけなかったと

か。私は絶対出会ってはいけない人です、プロフェッソーレは...

 

かなり誇張してるかなと思いながらも、いそうだヮそんな人、と納得することしきりのこの

『BAR SPORTO』は、1976年が初版。今から35年も前の作品なんですね。

今では、BARで公衆電話やビリヤードを見つけることはありませんが(行くとこ行けばある

かも?)、人間は絶対欠かせませんから、今もこういう個性的な人たちがBARで毎日を過

ごしているとしたら面白い。

 

私のBARでの思い出をひとつ。学校の仲間とBARでおしゃべりしていたときのこと。一人が

『昨晩はスパゲッティ・ボロニェーゼを作ってね~』と言うと、後ろに座っていた年配のご婦

人が、ちょっと待った!をかけました。『ボロニェーゼソースはね、スパゲッティで食べちゃ

あダメ。タリアテッレじゃないと!!』そこから、延々続くボローニャ伝統料理の話に、興味

津々のBARタイムとなりました。こんな感じで自然に話にはいってくるんですよね、おじさ

ん、おばさんは。やっぱり大阪人に似てる。

 

20110729_2  

  

ボローニャの奥様が、最近モダンなBARが増えたと仰っていたように、残念ながらそんな

アクの強い人たちが生息するBARはなかなかお目にかかれませんでした。あるいは常連

色の濃い雰囲気を無意識に避けたのかもしれません。次回こそはディープなBARに足を

踏み入れて、“プロフェッソーレ”や“BARのノンノ”を観察してみよう。

 

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2011年7月24日 (日)

泣き怒るイタリア人、泣き笑う日本人

 

この話、書こうかどうしようか迷いましたが、これもイタリアでの、特にロベルタとの思い出

深いエピソードなのでやはり書いておこうと思います。

 

ロベルタとガエターノと一緒にパヴィーアへ行った時のこと、あるトラットリアで昼食を取りま

した(この時の話はこちら)。泣き怒るロベルタの機嫌が直った後のこと、彼女は私にあ

ることを尋ね、私は不覚にも涙を流してしまいました。答えようと思っても言葉が出ず、ポ

ロポロと涙する恥ずかしさをごまかすため、笑いながら『ごめんね』という私に、彼女は『い

いのよ、話したくなければ。さぁっ!食べましょ』と。その話はそこで終了。

 

20110724_1 

 

長い一日に疲れ、家に帰って部屋に入る私をロベルタは呼びとめ、こう言いました。

『昼間のあなたを見て不思議に思うの、何故辛いことがあっても笑っていられるの?

 私はあなたの国の災害をテレビで見たわ。どうして日本人はあんな辛いめにあっても

 冷静でいられるの?私たちなら、きっとこうよ』

と、『Noーーー!○×@△□ーーーー!!!』と言葉にできない声で絶叫しました。

不謹慎にも、私はそのリアルな絶望表現に笑ってしまったのですが、彼女は真剣だから私

も真剣に答えなければ。結局、その時の私の答えはこうでした。

『辛いとき、私たちも心の中では泣いてるよ。喚いたり、叫んだりしないのは、全てはどうし

 ようもないこと、受け入れざるを得ない運命だと思うから。私は信仰を持たないけど、人

 には運命があると信じてる』

拙いイタリア語で答えたこの言葉が、果たして答えになっているのか今でも解らないけれ

ど、ロベルタは日本人はdignitosoだ(品位がある、気高い)と言ってくれました。

私自身にはその言葉は全くもったいないのですが、日本人をそういう風に感じてくれるの

はとても嬉しく、彼女のことはやはり憎めないのでした。その後もイタリアで過ごす中、イタ

リア人(特にロベルタ)の感情の豊かさ、激しさに驚き、日本人の抑えた感情表現は特異

なのだと改めて納得。

 

20110724_2  

 

イタリア人とか日本人とか、ひとくくりに出来ないこともこの3ヶ月で改めて納得したことで、

それを承知で書きますが、西洋人が日本人といえばサムライというように、日本人には

武士道ともいわれるような倫理観やいかなる時も冷静でいることを重んじる精神が残っ

ていることは間違いないと思うんです。そして線の細い我々日本人に比べ頑強な西洋人の

彼等が、絶望に泣き喚いたり叫んだりできるのは、まだそれだけの力が残されているから

ではないか、とも思います。でもエネルギーでは負けても、日本人には粘り強い、内に秘め

た強さがあるはず、ですよね。

さて、皆さんならロベルタの問いにどう答えるでしょうか?

 

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2011年7月21日 (木)

レデントーレの祝祭~イタリアからの便り

 

イタリアから戻って早2週間。有給休暇も公休もすっかり使い果たし、休みなしの毎日を過

ごしています。長い長いヴァカンスを過ごした身ですので、文句もグチも言えませんが、逆

にまだまだ若いなぁ、と妙な自信を持ったりして。

 

そして昨夜、このブログの主役になりつつある(!?)、我が大家ロベルタにようやくメール

を送ることができました。帰国の旅のことや近況を書き、滞在中ロベルタ、ガエターノと一

緒に行ったサーカスでの写真を添付して。すると今日、早速ロベルタから返信が。

 

20110721_2  

 

『メールと写真をありがとう。私たちって、結構いい感じだったじゃない、でしょ?』

そして、『来年も部屋を空けておくから、ここを拠点にイタリア美術巡りをしなさいよ』、と。 

私が1しゃべると、10返してくるロベルタでしたが、メールも同じ。ロベルタらしい天真爛漫

なおしゃべりや、強気な意見と助言、そして細かいあれやこれやがたくさん書かれていて、

思わず笑ってしまいました。一緒に暮らしていたときは、私のイタリア語の間違いを、細か

く訂正するロベルタでしたが、今回は指摘がなかったので完璧だったかな、とニンマリ。

 

20110721_1  

 

なんでもここ数日はボローニャ近郊にある標高840mのMonghidoroの山で過ごし、その後

ヴェネツィアのFesta del Redentore(レデントーレの祝祭)に行って来たんだとか。これは、

1577年のペストの終焉に感謝する5世紀に渡って続く宗教行事。7月の第3日曜日にサン・

マルコとジュデッカ島にあるレデントーレ教会が、この時だけ船の橋で結ばれます。今年

は7月16,17日に行われ、たくさんの人で賑わったとか。いいな、いいなぁ。私は祝祭はもち

ろん、まだレデントーレ教会にも行っていないのでした。ヴェネツィアでは満足するほど過

ごしたと思ったけれど、やっぱりまだまだ。

 

こうして少しでもイタリアに触れると、来年と言わず今すぐ帰りたくなるな、イタリアへ!

  

たくさんの応援クリックありがとうございます!Grazie!

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